構造体

国産材

 

国産材

日本の国内の森林蓄積量は、毎年9000万m3増加しています。1本1本の樹木が成長する量が積もって増えている量です。 しかも1990年代前半からは、天然林の貯蓄量より人工林の貯蓄量のほうが多くなりました。 これは、国が中心となって林業を事業化し推進している、フィンランドの8000万m3を超えています。 ところが木材供給量は同国の6000万m3に比べると、日本は2000万m3です。 その上、日本では終戦後に植えられた60年材も豊富に蓄えられてきています。

これからは国産材の時代

木材の上手な利用法

・人工的に生産された木材を使用する。
・木材の加工は省エネルギー的に、かつ歩止まりを高くする。
・製品の寿命は長く、腐らせないようにする。
・破棄する際には、他製品の原料として再利用する。

日本全国で41億m3の蓄積

日本では毎年9000万m3の増加
現在の国産材の供給量2000万m3

41億m3 ÷ 2000万m3 = 205年分の蓄積

参:フィンランドでは毎年8000万m3の増加で、毎年6000万m3伐採しています。

「製材品の強度に関するデータベース」に登録されたデータ数

樹種・属名 曲げ強度 縦圧縮強度 縦引張強度 合計
アカマツ 936 - - 936
カラマツ 1,136 219 496 1,851
エドマツ 248 66 - 314
トドマツ 251 60 - 311
ヒノキ 1,364 99 98 1,561
ヒバ 866 - - 866
スギ 8,500 805 1,530 10,835
ベイマツ 660 - - 660
ベイツガ 207 - - 207
北洋エゾマツ 496 - - 496
合  計 14,664 1,249 2,124 18,037

 

管理運営:森林総合研究所構造利用研究領域

国産材ではスギに注目がされています。

木の国

価格が不明瞭な住宅

緑豊かな日本の環境を作り出した植樹の神、スサノオとその子、イソタケル。 日本書紀を紐解けば、スサノオが、木のない日本の山を嘆き、自分のひげを抜いて山に投げるとすくすくとのびて、 杉の木になり、胸の毛は、檜木、眉毛は楠木、お尻の毛はまきの木になったそうです。これらの木を植えながら全国を巡ったのが、 イソタケルです。このことからイソタケルは「木の神」とよばれるようになりました。

またスサノオは、その木の使い方を人々にこう教えました。

 

杉は船 檜はお宮 まきの木は棺おけ

古来では、住むための住宅よりも物資を運ぶための船がより過酷な条件に耐えなければなりませんでした。また、加工する際には、強度を保ちながら曲げることができました。だから、檜木よりも杉の木が、船に使われたのです。

木造の住宅には檜がいいと思われるかもしれませんが、HABITAでは丈夫な杉を大切な住宅のために使います。

HABITA は伊太祁曽神社に寄祈しています。

 

伊太祁曽神社 Webサイト


和歌山県和歌山市にあり、木の神「五十猛命」を祀る紀伊國一の宮です。 イソタケルを祭る伊太祁曽(イタキソ)神社は「木の国神話の社」です。 木で船を造ったことから航海安全・交通安全の神としての信仰もあついのです。 古事記には大国主神を厄災から救ったことが記されており、くぐることで災厄から免れるという 「古事記神話実体験の大木」が拝殿にあり、厄除け祈願にも多くの参拝者が訪れます。 毎年4月の第一日曜日に「木祭り」が行なわれ、普段あまり意識することのない 木々への恩恵に感謝する祭典として全国から多くの方がお参りに来られます。 住所:和歌山県伊太祁曽558 JR和歌山駅より わかやま電鉄貴志川線に乗車。8番目の伊太祁曽駅で下車。徒歩5分。

木を“育てて使う”ことが、 地球温暖化防止の役に立つ

長生きができる

「木」「金属(アルミニウム)」「コンクリート」それぞれのハウスの材質による居住性の比較をした、マウス実験が行われました。マウスを23日間飼い続けた実験です。

生後20日後の生存率
木の箱 約90%
鉄の箱 約40%
コンクリートの箱 約10%

熱の性能も原因としてあげられていますが、日本人の愛する住宅の素材としての木の良さを感じさせられる実験結果となりました。 木の家は、いちばん長生きができる家でもあったのです。

地球に優しい

育っている時も優しい
木は成長とともに、光合成を行うことにより、二酸化炭素を吸収し、酸素を放出することを繰り返します。 それは、樹木が大きくなり、伐採され、木材になるまで休みなく続きます。 さらに、自然の中で育った木材は、鋼材やアルミニウムなどと比べると、とても省エネルギー。 だから、地球にとてもやさしいのです。

使っている時も優しい
樹木は木材になってからも、二酸化炭素をしっかり その中に蓄えておきます。もちろん、木の家になってからもずっと。→[五感]

つまり、木は使えば使うほど、地球にやさしい。 だから、もっと使って、もっと育てましょう

暖まりやすく冷めにくい

断熱性に優れている。 夏は涼しく、冬は暖かい。 調湿能力が高い。

木材は建築材料として、日本の気候風土に最も適しています。

日本の木材を使いましょう

国産材

戦後、木材不足の際に輸入材に頼ってきた日本も、戦後に植林を行ったせいか、あたりを見渡すと山には木々が生茂っています。

現在、日本の木材の自給率は20%です。これでも回復した方です。森林がない国ならいざ知らず、国土の70%の山地を有し、 さらに戦後多くの植林を施し、今、伐採期の人工林が全国各地で未整備になっており、経済・環境面において問題を醸し出しています。

環境保全と経済潤滑のためにも、今こそ、国産材で家づくりをしましょう。

地産地消

地産地消とは「地域生産地域消費」の略で、文字通り、地域で生産されたものをその地域で消費することです。

かつては、「家は裏山で取れた木で建てろ」と言われていたように、同じ環境で育った木を使用していました。 それは地元の林業の活性化につながり、進む植林は二酸化炭素の吸収を増大させ、さらには間伐が森林の環境を良くします。 そのため、現在、県産材・地域材が注目されています。 県産材使用について、無償提供や補助金制度などの普及促進活動が高まってきています。

地元の木材を地元で使うことで木材生産を向上させ、輸送時に発生する二酸化炭素を抑制し、手入れの行き届かなくなっている森林をなくし、森林の本来持つ機能を充実させるために、「地産地消」事業が、全国各地で動いています。

丈夫で長持ち、国産杉の魅力

木材は育った気候と大きな関係があります。いうまでもなく日本の山で育った杉は、日本の気候や環境に適応しています。 軽いわりには強度があり、特に赤身材は水にも強く耐水性、不朽性があり、古くから外装材にも使用されています。 調湿作用や殺菌作用に優れているところから、図書室の貯蔵室や正倉院の保管室にも使用されています。

シロアリに強い

日本の高温多湿な気候に適しているということは、木を食い荒らすイエシロアリなどの害虫や腐朽菌などに抵抗するちからを備えています。

※外国産の木は、日本の害虫に対する抵抗力をもっていないため、薬品づけにして対処します。これが住む人の健康にいいわけがありません。

劣化の軽減(耐久性)

 

高い ヒノキ、ヒバ、ケヤキ、クリ、スギ、カラマツ、クヌギ、ミズナラ、ベイヒ、ベイスギ、ベイヒバ、レッドウッド(北米産)、ベイマツ
低い アカマツ、クロマツ、トドマツ、エゾマツ、ベイモミ、ベイツガ、ラジアタパイン、スプルース(ホワイトウッド)

劣化の軽減(耐蟻性)

 

高い コウヤマキ、アカガシ、ケヤキ、ヒノキ、ヒバ、スギ、カラマツ、ベイヒ、ベイヒバ
低い モミ、エゾマツ、クリ、ブナ、ベイツガ、ベイマツ、スプルース(ホワイトウッド)

木肌珠水仕上げ

木肌珠水仕上げは、主材にシリコンを使用し、安全性及び環境問題に配慮した塗布剤です。利点としては 木の種類を選ばない。 すばらしく耐水性がある。 木の呼吸を損なうことがない。 木材の肌触りは失われない。
※効果は10~15年持続

木材の表面で水をはじき、表面で小さな玉状の水滴を作ります。

「木肌珠水仕上げ」(キセトーナス・シリーズ)は、農林・水産省/林野庁が補助事業として設定した研究課題 <耐久性向上等木材の材質改良技術の開発>を「木材耐久性向上技術研究組合」が実施し開発した製品です。

 

溶剤系シリコンポリマーの概要

試作番号
L-110A
主成分
ポリアルキルシロキンサン
CAS No.
93924-07-03
改質ポイント
93924-07-03


外観
無色透明溶液
粘度
100cps以下
安定性


146°
145°
145°
加工条件
常乾×24h
塗工後外観
基材同等

 

五寸角

五寸角の集成材

HABITA の柱 15×15(五寸角集成材)

HABITAは構造体である木材の柱に、五寸角の集成材を標準仕様にしています

奈良、京都や飛騨高山には500年以上経つ木構造の民家がたくさんあり、築500年前後の建物の柱は五寸角でした。

現在の住宅の柱は、三五角(10.5cm)や、四寸角(12cm)がほとんどです。

三五角・四寸角・五寸角の曲がり強度差を比較すると、

bh3 = h4 = (10.5)4:(12)4:(15)4
12 12

※ b=幅 h=高さ

=19.4481:33.1776:81

つまり、

1 1.7 4.2
三五角   四寸角   五寸角

木は鉄よりも火災に強い?

木材は、ある程度の厚さや太さがあれば、表面が焦げるだけで、それ以上はなかなか燃えません。

これは、表面の炭化した層が断熱材の役目を果たし、木材自体の可燃性ガスの発生を防ぐからです。 そのため、柱が倒壊するようなことは少なく、古い民家などでは、火事で焼け残った柱や梁などを増改築に転用することがよくありました。

五寸角のメリットのひとつは、火に強くなることです。つまり、火災で命が助かるのです。

なぜ、木は鉄よりも火災に強い?

その理由は…

平均的な建物の火災温度は約700℃~950℃の範囲と言われています。 しかし、木材は約250℃に達するまで引火しない上に、ある程度断面が大きいと、 いったん燃えても表面に炭化層をつくるだけで火は内部まで進行しないため、 強度が低下しにくいという性質を持っています。

木材の断面が大きくなると表面は焦げて炭化層ができます。 逆にそれが、断熱材の役目を果たし、木材自体の可燃性ガスの発生を防ぎ、 酸素の供給が絶たれ燃えにくくなります。1000℃以上になっても必要強度は保たれます。

これに対し、一般的に火に強いと考えられている鉄は、550℃を超えると急速に柔らかくなって変形し、 その強度が大幅に低下します。住宅の場合、骨組みが崩れ落ちてしまうことにもなりかねません。

鋼材の強度は、230℃を超えると急激に減少し、およそ750℃で残存強度は10%となってしまいます。その時の木材の残存強度は75%です。

集成材

集成材とは

ラミナーを繊維方向を平行にして重ね、貼り合せて一つにした建材のことです。 ラミナーを十分に乾燥(含水率10%以下)させてから製造されるため、製品の出荷時には含水率が製材に比べて低く、かつ均一であります。 そのため、ムク材よりも明らかに寸法の変化が少ないのです。

※ラミナー=節や割れなどを取り除き、厚さ2~3cmほどに製材された板

  • ・含水率を10%以下に乾燥し、狂い、収縮を減少
  • ・天然木に対し1.5倍以上の強度性能を実現
  • ・鉄・コンクリートより強く、建物の軽量化が可能
  • ・断面の大きい集成材は、防火性能が高い
  • ・断熱性に優れ、調湿能力は抜群
  • ・耳や目にやわらかな素材
  • ・半永久的な耐久性を実現
  • ・自由な形状や寸法の部材が可能

完璧な木材なら・・・集成材より強い。 しかし、実際のところ、木材は工業製品ではないため、中には節・曲がり・割れ・狂い・あて・変色・腐れなどが起こりえます。

集成材は・・・建築構造材として強度が一定

強度UP

節があっても欠点を分散

RCよりも古い、集成材の歴史

※上図をクリックするとPDFを表示します

集成材はムク材の約1.5倍の強度を持つ?

上記表より、ムク材の曲げ強度を1としますが、実際、ムク材には節や割れなどのムラがあるため、表記の80%=0.8として、計算します。<・p>

木材(ムク材)の欠点でもある大節、割れ→ 強度に影響

※ムク材の場合、材中にあって外観からは予期できないものもありえます。

集成材は、それらの欠点を除いて、積層しているため

品質の均一化 強度性能の向上

がされており、そのままの1.3で比較すると、

集成材は、ムク材の約1.5倍の強度」

集成材は接着前に木材の欠点(例えば、大節・死節・割れ・腐れ 等)を除去するため、強度の数値管理が行いやすく、 さらにその木材の強い部分を集めて製造する事が出来るので、平均的に強度の高いものを製造する事が可能なのです。 しかしムク材は計算上の安全性をみて低減率を掛けますが、そのバラツキは木目の詰った良材も含みます。 時には、1.5倍以上の強度もあります。

木は乾くと強くなる

木材の強さは、含水率によって変化します

木材製品の含水率(%)= 製品の重量 - 全乾燥重量  ×100
全乾燥重量

繊維飽和点(含水率30%)を境に、乾燥するほど強くなります。

※全乾燥重量とは、乾燥を続けても、重量が変化しない水分ゼロの状態のことです。

乾燥が不充分な木(グリーン材)

寸法変化、強度低下、反り、割れが生じやすくなってしまう。
そのため、HABITAでは集成材に用いる木材は天然乾燥乾燥装置により、細胞膜中の水分まで放出。

含水率10%以下にし、強度アップを図っています。

  未乾燥材 乾燥材
寸法 乾燥させることにより寸法が小さくなる 一定である
割れ 乾燥度合いによって、割れや反りが発生する ほぼ起こらない
強度 保管、乾燥状態によって含水率は異なり、強度も異なる 構造用集成材なら、含水率15%以下
耐久性 乾燥している木材を吟味して使うことが大事 長い

集成材ができるまで

01

十分に育った人工林から木を切り出し、資源循環の為再造林します。

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製材工場で挽き板(ラミナー)に加工します。

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狂い割れの原因である含水率を、人工乾燥技術などにより、JASの基準値の15%以下に下げます。

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機械と目視でラミナーを強度別に分け、欠点除去後、適材適所に使用します。

ラミナーをギザギザに加工し接着剤で継ぎ、長さを調節します。

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ばらつきのあるラミナーの厚さを均一にするため機械で表面を削ります。

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接着剤が塗布され、プレスされます。接着が完了した集成材はお湯で煮てもはがれることはありません。

プレスされた後に抜け節、カケなどの欠点をパテ埋めします。その後、一晩養生をし、接着の強度を強めます。

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決められた長さ、厚み、幅に仕上げます。その後、JAS基準で定められた接着試験、強度試験を行っています。

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出来上がった製品を出荷し、建設現場や市場に届けられます。

集成材の種類と基準の概要

 

規格 集成材 構造用集成材
造作用集成材 化粧張り
造作用集成材
化粧張り
構造用集成材
小断面集成材 中断面集成材 大断面集成材
用途 主に内部造作 主に在来工法
住宅柱材
構造耐力用部材
使用環境条件 住宅内部 建築物の内外部:温湿度環境・風雨・火災の可能性によって2条件に区分
寸法 短辺7.5㎝未満、長辺15㎝未満 短辺7.5㎝以上、長辺15㎝以上で大断面以外 短辺15㎝以上、断面積300c㎡以上
寸法精度 仕上げ材:+1.0~-0.5 未仕上材:+3.0~0㎜ +1.0~-0.5㎜ +1.0~-0.5㎜ 短辺:+1.5~-0.5㎜、長辺:300㎜以下+1.5~-0.5㎜、材長:3,000㎜超±0.5%(ただし+5.0㎜~-3.0㎜未満) 短辺:±1.5㎜、長辺:±1.5%(ただし±5%未満)
ラミナー厚さ 等厚、5㎝以下
ラミナー配置など 対称構成 対称/非対称、異等級/同一等級
ラミナー積層数 5枚以上 異等級:4枚以上、同一等級:2枚以上
ラミナーの品質 目視 目視および機械等級
集成材等級 1・2等級 1等級 ラミナーの樹種・配置・強度性能に応じた多くの等級
接着試験 浸漬剥離 化粧薄板:浸漬剥離 ラミナー:構造用と同じ 浸漬剥離・煮沸剥・減圧加圧・ブロックせん断
化粧薄板 表面割れ抵抗性、厚さ制限あり
曲げ性能 集成材の曲げ
破壊試験
集成材の曲げ破壊試験、ラミナーの曲げ剛性試験、ラミナーの曲げまたは引張り試験
含水率試験 平均15%以下
ホルムアルデヒド
放散量
表示なし、F☆☆~F☆☆☆☆☆の4段階

木は鉄よりも強い?

「木材・鋼・鉄・ABS樹脂・コンクリート」の物質の強度を、重さの基準となる「比重」で割った値=比強度 で、比較すると、

01

※比強度=材料の強度を単位体積当たりの重量で割った値です。つまり、引張り強さを比重(密度)で割った値が比強度です。比強度が大きいほど、強くて軽い材料ということになります。

同じ太さ大きさ(断面積)で比べると、木と鉄では、もちろん鉄のほうが強いのです。しかし、重さを同じにしている比強度で比べると、他の材料よりずっと強いと言えます。

木材と

鉄と比べた比強度

引張:約5倍  圧縮:約2倍  曲げ:約15倍

コンクリートと比べた比強度

引張:約225倍  圧縮:9.5倍  曲げ:400倍

木は軽いから地震に有利

地震の際に、建物が受ける力として地震力というものがあります。それは水平方向の力で、その強さは建物の重さに比例します。軽くて耐力にすぐれた木を構造体に使う木造住宅は、地震の際に大きな被害を受けることが少ないわけです。 日本のような世界有数の地震国では、これは大変に有利なことといえるでしょう。

木構造の評価

本来筋交いは、中央部で座屈破壊しやすいといわれるが、実際には節の部分で座屈破壊することが多い。筋交いは無節、LVL※1、そして、集成材が望ましい

指標 考え方 建築での考え方
初期剛性に関する値 耐力壁の弾性限界値
例:バネを引張ってもとに戻る限界値
地震時に力を受けても
元に戻る限界
最大耐力に関する値 最大強度に安全率をかけた値 建物の余力を残した上での限界を指した値
1/120(150)
rad時に関する値
木造の仕上げなどの損傷限界値
(これ以上変形すると損傷を起こす)
地震時に建物の仕上げなどが損傷しない限界
靭性に関する値 耐力壁の粘り強さ、エネルギー吸収性能を表す指標 地震時に倒壊しない限界値
(変形はする)

※1 LVL=単板積層材。単板(ベニヤ)を繊維方向にそろえて接着したもの。

 

国産材利用が進む合板

合板の原料は現在、小径材も利用可能となった国産材針葉樹の合板への加工技術(間伐材等の細い原木でも処理できる加工機械の開発など) の向上や単価の安い原木の活用によって競争力が高まったことにより、国産針葉樹材の供給量は増加しています。 原料として国産材を使用する利点としては、原木長さが2mでよいため歩留まりが高いこと、厚木の反り・曲がりに対する許容範囲が広いことや、 乾燥を単板加工後に行うため製品含水率の均一化が図りやすいこと、などが挙げられます。

樹種・属名 産地 気乾比重 曲げ強さ ヤング率 耐朽性
ヒノキ 日本 0.44 750 90
ヒバ 0.45 750 90
スギ 0.38 650 75
カラマツ 0.50 800 100
ベイヒバ 北米 0.51 705 80
ベイスギ 0.37 550 80
レッドウッド 0.46 600 90
ベイツガ 0.46 745 90
サザンパイン 0.58 90 120
イペ、ラバチョ 中南米 1.10 1330~ 160~

出典:(国産材)日本の木材、日本木材加工技術協会 (1996)・(輸入材)世界の有用木材33種、日本木材加工技術協会(1975)

木の知識、木材総合情報センター(1998)・D. A. Kribs :Commercial foreign wood on the American market(1959)

※ヤング率とは、ものを引っ張ったときの 伸びと力 の関係から求められる定数です。“曲げ剛性”“たわみ剛性”とも呼ばれます。

強度も科学してあります

集成材の信頼

集成材の信頼

1.東大寺(728年)の仏像、円柱に使われている

2.お膳/奈良時代より一般家庭でも使われた

 

近年

3.ヨーロッパの木橋(1367年)

4.アメリカで700人乗り最大の木製飛行機は戦中に制作ハワード・ヒューズ社に現存している

5.日本の木製飛行機/戦中に制作 三澤木材㈱でも制作

6.木構造用合板/アメリカは2×4建築に戦前より活用

 

最近

7.ミサワホーム接着工法45年、140万棟の実績

8.南極昭和基地合板で制作

9.皇居新宮殿、昭和35年に土壁のかわりに合板を使用

10.森林組合研究所所見/レゾルシノールは2000~3000年の耐久性

11.宮崎木材加工センター所見/集成材の耐久性は木材と同じ

 

最近の活躍

12.集成材の規格/JASが世界標準になりつつある

13.飛行機のアルミ構造体は、接着剤にて接合している

14.人間の手術の傷、糸を使わず接着剤で結ぐ

 

 

ポスト&ビーム

 

ポスト&ビーム工法のメリット

● 自由な平面。

● 様々な間取りやデザインにも柔軟なため、変形土地などにも対応可能。

● 表しによる構造体の美しさ

● メンテナンス性にも優れている。(増改築やリフォームがしやすい。)

住みやすさと木の魅力が同居する

柱(ポスト)」 と 「梁(ビーム)」 によって、構造体をつくりだします。 柱と梁にホゾや継ぎ手を作り、柱と梁を構造体としてもつ日本の伝統的な軸組で建てる工法です。 これにより、構造に縛られない空間構成を可能にしました。

 

家暦書

 

明らかにすることが間違いのない住まいづくりです

構造体パースをお渡しします

家を建てるときに見るパース(立体的に絵にしたもの)といえば、外観やインテリアが主流でした。工務店から渡される構造体の図面は伏図と呼ばれる平面的なものです。この伏図の中に立体的な情報がたくさん記載されています。

例えば、エアコンを追加で取り付ける時、薄型テレビを壁にかけたい時、壁の中が透けて見えたらどこに取り付けたら最適かが分かります。その立体図はお渡しします。

難しい図面ではなく、家の骨組みだけが見えるパースです。わかりやすいパースをもとに構造体の引渡し時には、自分の目でしっかり確認することができます。

将来につなげる

将来リフォームや補修・修繕の際、構造体のパースは活躍します。世代交代をして誰が見ても分かりやすい資料で、自分の家の構造体を理解してもらいます。

自分の家のことをもっと深く知ることで、愛着が湧くでしょう。子どもに、孫に、「壊すのがもったいない」と思わせる家と資料を残しましょう。

伏図と言われる構造的な仕組みを示す平面図。どんな骨組みの家なのか、わかりますか?

構造体を引渡します

今までの構造体は不明確?

住宅の構造体が独立して流通することで、これらにかかわるさまざまな情報をまとめた住宅の構造に関する評価が必要になります。

構造体の強度や材種、材質、価格、生産、などに関する情報を公開します。

構造体が暮らしの安心をもたらす

「構造体の内訳」「構造計算書」「明細リスト」「価格」などをしっかり確認しましょう。そして出来れば、構造体での一番最初のお引渡しも。 そう考えれば、その後の工事は、一番最初のリフォームみたいなもの。末永く付き合う家を地域密着のかかりつけ工務店に頼んでいることになるのです。

住宅のストックと言う観点から見ても、こうした評価書の存在が大切なことになります。

例えば将来のリフォームが発生した時に、構造計算書はもとより材料、材積から、さらには生産に関する情報をはあくできることは非常に貴重なことです。また、構造体の概略図があることも、これらの理解度をより高めることにつながります。そして、何よりもこれらの構造体がしっかりしていれば、また新しい家に生まれ変わることも容易です。これらの評価書があって居住が保証されることで、初めて金融上の担保としての価値も評価される時代になるでしょう。

構造体の価格と信頼度

「HABITA」 は、住宅の木構造のブランドです

Q.40坪で2,000万円の家には、構造体(木構造)にどれくらいのコストがかかると思いますか?

□ 1000万円   □ 650万円    □ 450万円    □ 350万円    □ 250万円    □ 150万円

Q.同じ面積で3,000万円の家は、構造体(木構造)にどれくらいのコストがかかると思いますか?

□ 1000万円   □ 650万円    □ 450万円    □ 350万円    □ 250万円    □ 150万円

Q.構造体の価格は、150万円からできますが、2,000万円~3,000万円の家で、どれくらいの費用をかけたら信頼できますか?

□ 1000万円   □ 650万円    □ 450万円    □ 350万円    □ 250万円    □ 150万円

長期の耐久性をもつ構造躯体(スケルトン)と住まい手の生活に対応して変化する内装・設備(インフィル)に分離

構造体へのコストは大切。コストを下げることを考えた場合、どのような方法があるだろうか?

材の成巾を小さくすると…⇒強度の低下

安い材の使用にすると…⇒得体の知れない外材

グリン材(未乾燥材)を使用すると…⇒将来に不安を残す

インフィル設備には、思わぬ費用がかかります。後からでも自由にリフォームで変えてゆくことができます。

構造体に予算をかけて、インフィルにはメリハリを。

鋳鉄金物

 

ジオメット処理はマンホールと同じ耐久性

アイシン精機で生産される本体金物をはじめ、全ての金具は厳重な品質管理が行なわれています。 金具は、大きく分けて2種類しかなく、それらの組み合わせで全ての接合部に対応できます。

「ハラテック21」は、ダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)を使っています。 一般の普通鋳鉄(ねずみ鋳鉄)は黒鉛がミミズ状のかたまりで、力が加わるとヒビ割れてしまいます。 鋳鉄中の炭素の結晶が球状になっているため、割れにくく、鉄より硬度衝撃に強く錆びにくい特質をもっています。 普通鋳物にはほとんどない「伸び」が出るようになり、それにより引っ張り強度も増し、強い鋳物になりました。

耐熱耐食処理を施してありますので腐食はおきません

鉄製金具は、湿気に弱く、環境によっては腐食する恐れがあります。 ジオメット処理とは、水系の処理液で処理を行う、水形完全クロムフリーの商品です。 製造工程上もその皮膜中にもクロム化合物を一切使用しないため、自然環境や作業環境にも優しい表面処理といえます。 現在は自動車、家電、造船業界など幅広い分野で注目、採用されています。

「ハラテック21」は、ダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)を使っています。 一般の普通鋳鉄(ねずみ鋳鉄)は黒鉛がミミズ状のかたまりで、力が加わるとヒビ割れてしまいます。 鋳鉄中の炭素の結晶が球状になっているため、割れにくく、鉄より硬度衝撃に強く錆びにくい特質をもっています。 普通鋳物にはほとんどない「伸び」が出るようになり、それにより引っ張り強度も増し、強い鋳物になりました。

過酷な環境下でも使用可能な優れた材質は、マンホールなどに使用されています。
差別化の図れる金物を使用しています。

引き寄せ機能の仕組み

本体金具が柱に、引き寄せ金具が梁に、予め工事でセットされています。 現場で本体金物を取り付けられた柱と、引き寄せ金具が取り付けられた梁を組み合わせます。 ドリフトピンをセットした後、引き寄せ金具を締め付けて固定します。

本体金物と引き寄せ金具の接触部分の形状でテコの原理が働き梁が引き寄せられます。

「ハラテック21」の大きな特徴

部材を組み合わせた後、引き寄せ金具をしめつけることにより、接合部材同士を密着させ、強固に固定する機能を持っています。 この機能は、これまでの金具にはなかったもので、接合部分の隙間を最小限に抑えます。

金物工法の施工手順

金物工法の施工手順

土台にアンカーボルトの穴あけ後、土台をセットする

土台敷き

1階柱たて、柱頭には金物がセットされている

1階の梁桁の取り付け

ドリフトピンを打つ引き寄せ金物を締め付ける

2階の床合板張り

2階柱建て

2階の梁、桁の取り付け

小屋組、棟木の取り付けで、躯体の組み立て終了

1日で屋根野地合板張りまで行う現場も多く見られる

完成

現場作業の軽減と工期短縮が可能

在来木造住宅のようにホゾやミゾなどの複雑な形状の加工は少なく、金物を取り付けるためのスリットや座堀りのみですみます。生産の合理性が高まることはもちろん、加工する面積がすくない分、構造材の強度をそのまま保つことができます。

接合金物も工場であらかじめセットしておくことで、現場での作業を短縮しています。

断面欠損がないので安心できる

従来工法

在来工法の仕口は欠損部分が多く、強度的にもろい。

ハラテック21

金具接続欠損部分が少なく、集成材と強固な密着が可能。

接合金物も工場であらかじめセットしておくことで、現場での作業を短縮しています。

金具が構造材に隠れるので、美しい

従来の接合部金物は目に触れるものが多く、加工部や金具の化粧が必要でした。金具本体が構造材の中に隠れてしまうので、美しい仕上げになります。構造材をそのまま見せる「あらわし」の空間づくりも自由自在です。

仕上がりもきれいで真壁構造、和室にも十分に対応可能。

「ハラテック21」は、柱取付け、梁取付けなど、在来工法の主要接合部に使用できます。また、柱と梁、大梁と小梁などのあらゆる仕口部分に使用でき、強固に美しく接合できます。